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久喜市の公共施設が一部を間借りするヤオコー東鷲宮店。市はJR東鷲宮駅前(手前)から道路をまたいで施設2階に通じる立体通路をつくっているが、完成が大幅に遅れる=2024年9月19日、埼玉県久喜市、佐藤純撮影

 埼玉県久喜市は、スーパーのヤオコー東鷲宮店の一部を公共施設として30年間借りるための費用が、想定よりも2億円以上膨らむことを明らかにした。急きょ今年度の補正予算を組み、梅田修一市長が確認が不十分だったとして市議会で謝罪した。同店は25日にJR東鷲宮駅東口に開店するが、駅とをつなぐ立体通路の完成もさらに遅れる見通しだ。

 市によると、新施設2階の2100平方メートル余りを賃借し、「桜田コミュニティセンター」と「屋内型こどもの遊び場」を設置する。10月に利用開始の予定だ。

 この問題が浮上したのは8月。賃貸借契約の締結に向けた協議の中で、それまでの話し合いで示していた毎月の賃料は消費税を含まない外税だとして、ヤオコー側から別に消費税分の負担を求められた。さらに、賃料10カ月分の敷金も求められた。

 市側は賃料に消費税が含まれており、敷金も求められていないと考えていたため、再考を求めたという。交渉の結果、消費税については、「市側の確認不足だった」として追加負担を受け入れた。敷金は、「将来、施設に問題が生じていなければ返ってくる」として応じるものの、6カ月分とすることで折り合ったという。

■エスカレーター工事の入札不…

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